看護師勤務の実態、徹底解説!1 今後注目の働き方―リハビリテーション看護師

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今後注目の働き方―リハビリテーション看護師

「笑顔で退院する姿を見たい」リハビリ看護の魅力

今回は、リハビリテーション看護について考えます。
急性期に勤務されている方には、まだまだ馴染みが薄い
かも知れませんが、今後さらに求められていく看護です。

昨年度の診療報酬改定では、リハビリが必須の地域包括ケア病棟
が新設されました。今年度の介護報酬改定でも、地域活動への参加など、
目的を明確にしたリハビリが求められています。

「患者さんを家に帰す」ことはリハビリの最も重要な目標
といえます。これは地域包括ケアシステムの考え方とも重なります。

リハビリ看護師は、患者さんのADL(日常生活動作)を向上させ、
家に帰ってもらう上でのコーディネーター役ですが、
活躍の場もさらに広がっていくでしょう。



■看護師だけでできることは限られる

「初めてリハビリ病院に勤める看護師も、重症だった患者さんが
歩いて退院する姿を見ると、リハビリへの意識が変わります」
回復期リハ病棟を中心に勤務してきたKさんはこういいます。

以前、急性期病院に勤務していていましたが、患者さんをベッドに
寝かせきりにして、廃用症候群につながっているような状況に
疑問を抱き、リハビリ病院で働くようになりました。

現在の回復期リハ病棟では、医師、看護師、リハビリスタッフ、
介護職、管理栄養士などが、病棟の中で一つのチームを組み、
患者さんを支援しています。

Kさんは、看護師だけでできることは限られているといい、
リハビリではチームアプローチが不可欠といいます。

看護の視点だけでは出てこない意見やアイデアが、他の職種と
話し合うことによって、いろいろ生まれてくるそうです。

■いつも声を掛け、信頼関係を築く

急性期よりも長く患者さんや家族にかかわれることも、
リハビリ看護の魅力のようです。

Kさんはあいさつを大切にします。患者さんやその家族と初めて
顔を合わせるときにも「看護師のKです。退院まで担当させて
いただきます」と伝えています。

信頼関係を築くためにも、コミュニケーションをしっかり取り、
顔と名前を覚えてもらうためだそうです。毎日声を掛けることで
患者さんの変化にも気付けるといいます。

例えば脳卒中になった患者さんは、
これまでできていたことができなくなり、
うつ傾向になる場合もあるといいます。
Kさんは患者さんの様子を良く観察し、そのようなサインが見られたら、
放置せず、早めに手を打つことが大切といいます。

また、患者さんの家族も将来への不安が強まったり、
精神的に落ち込んでいることもあるといいます。
課題を多く抱えた家族ほど、
良く声を掛け「いつでも相談してください」といった
姿勢を示すことが大事なのです。

■「患者さんを家に帰す」チームで目標を共有

リハビリ看護師は、さまざまなコーディネートを行います。
患者さんが家に帰っても引き続き生活できるようにすることが
その目的です。

病気になってしまい、患者さんが体を動かさなくなったり、入院で
生活のリズムが狂ってしまえば、状態の改善も難しくなります。

廃用症候群を予防し、尊厳を保つためにも、患者さんをベッドに
寝かせたままにせず、可能な限り早期に離床を進めます。

訓練室のリハビリだけでなく、朝の更衣や洗面、食事、入浴、
トイレでの排泄、就寝時の更衣など、病院でのすべての場面を
ADLの向上に結び付けようとしています。

患者さんを家に帰すためには、その人が実際に生活している家に
ついて知らなければなりません。

家屋調査はリハビリスタッフの業務とされていましたが、Kさんの
病院では、看護師も患者さんの家に同行することが増えていると
いいます。

看護師も忙しいので、家屋訪問はあくまで任意です。
しかし、先輩の話を聞いた若い看護師が、「患者さんがどんな家に
帰るのか見ておきたい」などと自分から訪問を願い出るそうです。

リハビリスタッフも優秀で、初めて回復期リハ病棟に勤務する
看護師には、「この業務を一緒にやりましょう」などと声を掛け
業務に慣れてもらうそうです。

患者さんを家に帰す−。その目標をチーム全員が共有しながら、
一緒になって取り組んでいける。Kさんはリハビリ看護のやりがい
はそんなところにあると考えています。

■安心してできることを増やしてもらう

リハビリ看護師にとって、患者さんの退院調整も重要な仕事です。
医療ソーシャルワーカーと一緒に、在宅でのサービス調整を
行ったりします。

ケアマネジャーには「退院後はしばらく訪問看護に入ってもらい
ましょう」「訪問リハビリを受けてはいかがですか」などと
提案するそうです。

Kさんは現在の課題として、病院を退院すれば、患者さんが家で
どのように暮らしているのかといった情報が入ってこないことを
挙げます。

今後はもっと地域のケアマネジャーや訪問看護師と連携して
退院後の患者さんもフォローできるようになりたいといいます。

Kさんは、患者さんにとって良いと思ったことはまずやってみる
ことが大事といいます。だめなら次を考えればいいといいます。

また、患者さんが一日、一日を安全に、そして安心して自分で
できることを増やしていけるよう、支援するのがリハビリ看護師
の役割だと考えています。

「患者さんが笑顔で退院していく姿が見たい」
Kさんの願いです。



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