看護師・キャリアの悩み解決コラム7 看護必要度の変更から見る16年度以降の看護師の働き方

CBnet HOME


看護必要度の変更から見る
16年度以降の看護師の働き方

次の改定で大幅見直し? 看護必要度に注目!!

今回は、最新のニュースから「重症度、医療・看護必要度」
(以下、看護必要度)の話題です。
来年度の診療報酬改定で、制度が大きく変わるかもしれません。
ポイントを解説します。看護必要度には、検査や処置などの「A項目」と、
患者さんの日常生活動作(ADL)を評価する「B項目」
の2つの指標があり、患者さんの重症度や看護師の仕事の手間などを測ります。
7対1入院基本料を届け出ている病院では、「A項目2点以上かつB項目3点以上」の
患者数の割合(病棟当たり)が15%以上という基準があり、
今回の見直しの背景には、7対1病床を減らそうとする国の思惑があります。



■B項目を統一? 厚労省が提案

来年度の改定の具体案を検討している「中央社会保険医療協議会」
(中医協、厚生労働相の諮問機関)で、
看護必要度の項目を見直す方向で議論が進んでいます。

では、その中身を見ていきましょう。

B項目は現在、一般病棟(7対1、10対1)が7項目、
特定集中治療室が5項目、ハイケアユニット(HCU)が13項目と、
入院料の種類によって項目数が異なります。

中医協の分科会では、来年度の改定でこれらを一つにまとめ、
認知症の患者さんへの対応を評価する視点を
加えようとする動きが出ています。

同分科会の調査では、一般病棟の7項目のうち、
「寝返り」「起き上がり」「座位保持」の間に
極めて高い相関が見られ、このうち1項目を除いても、
7対1入院基本料の対象患者(B項目3点以上)への
影響は小さいことなどが分かりました。

厚労省側は、

▽寝返り
▽移乗
▽口腔清潔
▽食事摂取
▽衣服の着脱
▽診療・療養上の指示が通じる
▽危険行動―

の7項目を統一案として示しており、
同分科会ではこの案に賛成する意見で一致しています。

■「A項目かつB項目」も見直しか?

同分科会ではまた、「A項目2点以上かつB項目3点以上」
とする現行の基準に対しても、見直しを求める声が出ています。

14年度の改定では、
「血圧測定」と「時間尿測定」が削除されたほか、
「呼吸ケア」では喀痰吸引のみの場合が除外されるなど、
A項目の内容が大幅に変わりました。

これは、より急性期の患者さんの特性を評価しようとするもので、
7対1病床を削減しようとする国の動きとリンクしています。

ところが、14年度の改定後に同分科会が行った調査では、
「A項目2点以上かつB項目3点以上」の患者割合が高い医療機関より、
「A項目2点以上」を満たす患者の割合が高い医療機関の方が、
人工心肺手術など高度な治療の実施件数が多いことが分かりました。

また、A項目を満たす割合が高いにもかかわらず、
B項目の割合が低いため、結果的に
「A項目2点以上かつB項目3点以上」の割合が
小さい医療機関もあることも明らかになりました。

このため、同分科会の委員からは、
「A項目のみの評価の追加が必要だ」などとする意見が出ています。
国が次期改定で7対1病床の削減を加速させるのは確実な情勢で、
A項目のみの評価は、今後の大きな論点の一つになるとみられます。

■看護必要度は7対1削減の“蛇口”

ところで、14年度の改定後に
7対1病床がどのくらい減ったのかご存じですか?

厚労省によると、今年4月現在、
一般病棟7対1基本料の届け出病床数は
全国で約36万3900床―
これを病院数でカウントすると、およそ1530施設に上ります。

改定前の昨年3月と比べると、
病床数は1万6500床、病院数は170施設減ったことになります。

団塊の世代が全員75歳以上となる25年に向け、
国は過剰となっている7対1病床を減らし、
回復期や在宅医療の受け皿を増やそうとしています。

政府の試算では、14年度改定の施設基準の厳格化に伴い、
9万床程度の減少を想定していたため、
来年度の改定では、7対1の施設基準に大なたが振るわれそうです。

看護必要度は、7対1病床を減らすための
“蛇口”として注目されているのです。

7対1から10対1に看護配置を下げると、
病院側にどのような影響があるのでしょうか。

140床の病院が7対1から10対1になると、
病床稼働率85%で約9000万円の収入減となります。

ところが、高齢化の影響などで、一般の急性期病院でも
看護師のマンパワーが必要となるケースも増えており、
看護配置を変えたからといって、
看護師数を簡単に減らせないのが現状です。

皆さんの働き方に影響するかもしれない看護必要度の見直し。

7対1病床の削減の動きと併せて、
今後も最新情報をお届けしていきます。



医療求人30,000件 完全無料!転職サイト CBネットはこちら

カテゴリ一覧




CBネットは医療専門の転職支援サービスサイトです。

無料会員登録を頂くと、専任のキャリアアドバイザーが
求人探しから面談設定、条件交渉に至るまで、転職活動を完全サポートいたします。

PAGE TOP