看護師・キャリアの悩み解決コラム16 看護師の特定行為の今―

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看護師の特定行為の今―

在宅などでの活躍に期待、“特定看護師”が誕生へ

今回は看護師による特定の診療補助、いわゆる特定行為の話です。

昨年10月にスタートした「特定行為に係る看護師の研修制度」によって、特定行為に関する研修(特定行為研修)を修了した看護師は、医師がそばにいなくても、あらかじめ定められた手順書に従って、患者に特定行為ができるようになります。

特定行為研修は、全ての受講者が受ける必要がある「共通科目」と、特定行為区分(研修の最小単位)ごとに異なる専門的な知識や技能などの向上を図るための「区分別科目」に分けられます。いずれの科目も、講義や演習、実習の形式で行われます。

制度が始まって以降、厚生労働相から指定を受けた指定研修機関が順次、特定行為研修を開始。

1月末には、同機関の1つである岩手医科大附属病院の高度看護研修センターで、3人の受講者が研修を終え、修了証を受け取りました。

この3人は所属する医療機関で、医師の包括的指示の下、特定行為ができるようになります。

今後、各指定研修機関から修了者が次々と出て、“特定看護師”が誕生する見通しで、厚労省は特に在宅での活躍に期待しているようです。



■研修の実施、7機関増加へ

指定研修機関の数が増える見込みです。

現在は14の大学や医療団体、病院などが
指定研修機関となっていますが、
先月に開かれた医道審議会の特定行為・研修部会で、
7つの大学や病院を新たに指定研修機関にすることを了承しました。

厚労省は、指定研修機関を
各都道府県に1カ所以上設置することを目指しており、
それが実現すれば、
受講者はより研修を受けやすくなるかもしれません。

■厚労省が手順書の「ひな型」を公表

研修を終えた看護師が特定行為をする際に
重要な役割を果たすのが手順書です。

具体的に記載する事項としては、特定行為をするに当たっての

▽患者の病状の範囲
▽行為の内容
▽対象となる患者
▽確認すべき内容
▽医師との連絡が必要となった場合の連絡体制
▽医師への報告の方法―

の6つです。

各医療現場で看護師に特定行為をさせる場合、
医師がこれらの記載事項に沿って、
あらかじめ手順書を作成する必要があります。

しかし、この手順書の作成については、ノウハウがなかったり、
医師に負担が掛かったりすることから、現場からは国に対して、
手順書を作成する上での参考事例を示すよう要望が出ていました。

こうした要望を踏まえ、厚労省は先月、
特定行為の実施方法などを盛り込んだ「手順書例集」を公表。

これは、手順書の「ひな型」のようなもので、
対象患者の特定や診療の補助の内容、
確認事項といった内容がフローチャート形式で示されています。

例えば、在宅などで看護師が
気管カニューレを交換するケースについて、

▽何らかの原因でカニューレが抜けた
▽誤嚥を防ぐための付属のカフなどが破損した
▽カニューレが乾燥した分泌物で閉塞した―場合としています。

交換の際に確認すべき事項としては、
患者の意識状態やバイタルサイン、呼吸状態、
分泌物の量・出血量の変化などを列挙。

看護師が気管カニューレを交換した後、
緊急に診療する必要があると判断した場合、
救急搬送を要請するとしています。

CBnetHOMEでは、在宅などでの気管カニューレの交換に関する
手順書例を取り上げましたが、手順書例集には、
38の特定行為の実施方法などについて記載されています。

各医療機関が、この手順書例集を参考にしながら、
現場に即した手順書を作成することが期待されます。

看護師の中には、働きながら研修を受けることに負担を感じて、
受講を躊躇している方もいるかもしれません。
確かに、仕事を終えた後などに、学習や実習などで
特定行為の知識や技能を身に付けるのは大変なことだと思います。

ただ、講義と演習については、
eラーニングといった通信による学習が可能です。
このような仕組みを活用してみてはいかがでしょうか。



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