新たに創設される国家資格の「公認心理師」について、厚生労働省と文部科学省は4日、実務経験や現任者(現時点で心理職として活動をしている人)の受験資格に関して臨床心理士を養成する大学院課程の修了者と同等以上の知識と経験を求める案をまとめ、公認心理師カリキュラム等検討会のワーキングチーム(WT)に示した。今後、両省の提案を基に検討を行い、来年3月をめどに集約した意見を検討会に報告する見通し。【新井哉】

■病院などの実務経験施設の指導体制も検討

 医療機関などで勤務する心理職の資格については、各団体の認定者の知識や技量に差があるのが実情だ。こうした状況の改善を目指し、昨年9月に公認心理師法が成立し、国家資格を持つ専門職が創設されることになった。

 この資格の創設を踏まえ、WTで、▽公認心理師のカリキュラム▽実務経験者の範囲(実施する施設・期間)▽現任者の範囲(実施する施設など)▽現任者の講習会の内容・時間―などを議論する。

 4日に開かれたWTの初会合で、厚労省と文科省は、大学・大学院のカリキュラムや実務経験者の受験資格に加え、公認心理師に求められる役割や知識、技術に関する「基本的な考え方」を提案した。

(残り695字/全1190字)