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乳がん後の「治療装具」保険適用

 乳がんや婦人科領域の手術などの後に起こる「リンパ浮腫(ふしゅ)」の治療用装具となる弾性スリーブや弾性ストッキングの購入費用が、今年4月から保険適用されることになった。中央社会保険医療協議会(中医協)がまとめた2008年度診療報酬改定案に盛り込まれた。リンパ浮腫の治療用装具をめぐっては、患者を支援する団体が保険適用を求める請願書を国に提出しており、地道な活動が実った形だ。

 リンパ浮腫は、乳がんや子宮がんなどの手術時にリンパ節を切除した場合、リンパ液の流れが悪くなって起きる。手や足がむくみ、重症化すると、炎症が起きやすくなったり、歩行困難になるなど日常生活に支障をきたすこともある。
 全国で患者は10万人以上といわれる中、がん患者の増加と生存率の向上に伴い、発症数は今後も増えると見られている。

 リンパ浮腫の治療用装具では、症状の軽減や重症化に効果がある弾性スリーブや弾性ストッキングがあるものの、これまで保険適用は認められていなかった。このため、1着約4千円〜数万円かかり、年に2〜3回の交換が必要な弾性スリーブの使用に患者は全額自己負担を余儀なくされていた。

 このような現状に対し、リンパ浮腫患者を支援する医療NPO団体「鬨(かちどき)の会」(代表世話人=北村薫・九州中央病院乳腺外科部長)が昨年11月、保険適用を求める請願書と15万筆を超える署名を舛添要一厚生労働大臣に提出。舛添厚労相は「うまくいけば来年(2008年)4月から保険適用できるように思っている」と答えていた。

 中医協の改定案では、弾性スリーブや弾性ストッキングの購入費用に保険適用を認めたほか、手術前後にリンパ浮腫の重症化を抑える適切な指導をした医療機関に診療報酬を支払う管理料も新設した。


更新:2008/02/14 17:34   キャリアブレイン


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