コメディカルの生産性が収入アップのカギ
メディカルコンソーシアムはこのほど、東京都豊島区の早稲田速記医療福祉専門学校で、「100床未満急性期病院の経営戦略〜医事課の取り組み〜」をテーマに、第2回医事マネジメント部会を開催した。
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メディカルコンソーシアムは、大分岡病院の広報・マーケティング部ディレクターの山田隆司氏が18年間、毎月1回開催している勉強会。医事マネジメント部会は、医療機関の収入確保戦略・戦術部門の現役講師を招き、行政や自院のポジショニングを把握した上で戦略を立案する、マネジメントできる人材の育成を目的としている。
メディカル・マネジメント・オフィス代表の工藤高氏が、「コメディカルの生産性をベンチマーク〜貴院のコメディカルは働いていますか〜」をテーマに講義した。
ベンチマークとは、優れた他院や世間の標準との比較のことで、工藤氏はまず、医師と医療スタッフの関係について、以前の医師に他の医療スタッフが従うという関係から協同で作業するという考え方に変化していると指摘。
国家資格を持った職種の業務独占が、実は診療報酬の点数独占につながっているとした上で、「外来看護師が外来カルテに検査伝票を帳っている」「看護師が中央採血室や病棟で採血している」ことなどについて、「外来カルテに検査伝票を帳るのは、事務が代替し、採血に関しては、臨床検査技師が代替するなど、コメディカルに本来の業務に専念させて、生産性を高めることが必要」と強調した。
工藤氏の講義の途中で、日清医療食品営業企画課長の松永幸紀氏が「食事提供の外部委託化について」をテーマにプレゼンテーションした。松永氏は10年前と比較して、食事サービス委託率が大幅に上昇している点を指摘。その理由として、以前はコスト削減のために食事サービスを外部に委託していたが、最近ではコメディカルの重要性が拡大しており、栄養士が本来の業務である栄養管理や栄養指導などに専念して、それ以外の献立の作成や食材の発注などを委託することによって、栄養指導などによる加算収入の増加で医療機関の収入をアップすることができる、などとした。
続いて、黒沢病院医事課長の田島良一氏が同病院の戦略・戦術を紹介。
田島氏は同病院の特徴として、病院機能評価、ISO9001、プライバシーマークなど、第三者評価への取り組みを挙げた。この中で、ISO9001認証を取得したことによる利点を紹介。職員同士で監査を行うことによって、お互いの仕事への理解が深まったり、是正と予防処置を継続的に行うことでサービスの向上に役立ったりすること、などを挙げた。
また、同病院の診療報酬改定への対策について説明。2004年に同病院は亜急性期入院医療管理料の施設基準、診療録管理体制加算の施設基準などを取得し、06年には生活習慣病管理料の算定強化、一般病床7:1入院基本料の施設基準を取得したが、こうした取り組みの結果、04年度は3048万円、06年度は1億5500万円の増収効果があったと語った。
次回は9月20日午後2時から5時まで、同じく早稲田速記医療福祉専門学校で開催され、大分岡病院の高宮秀朝医事課長が「200床規模地域医療支援病院の経営戦略」をテーマに講義する。参加費は8000円。
申し込みはメディカルコンソーシアムのホームページから。
http://www.safetynet.jp/consortium/index.html
更新:2008/07/25 20:14 キャリアブレイン
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