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世界初のロボット開発に期待 チーム間連携でブレイクスルー 理研バイオ・ミメティックコントロール研究センターのリーマン
理化学研究所バイオ・ミメティックコントロール研究センター(
参考記事「世界初 人を抱き上げるロボットを開発」
参考記事「医療・福祉の道開く工学技術」
「あの人を抱き上げて下さい、リーマン」。指令者が話しかけると、「あそこに座っている人ですか」と、その方向を指しながら、リーマンが確認する。「はい、そうです」と、指令者が同意すると、「分かりました」と応(こた)え、被介護者に見立てた人形に向かって動き出す。人形が座るベッドまで進んでいくと、両腕と胸を使ってゆっくり抱き上げて、指令者の所へ運んできた。「抱き上げ終了です」。リーマンは見事に人を抱えて運ぶという機能を発揮した。
リーマンの様子を目にしながら、ロボットのためのセンサー開発に当たった生物型感覚統合センサー研究チームのリーダー・向井利春さんは、成功した時の喜びを語る。「多分、こういうふうにやれば動くだろうと、心の中では思っていたものの、リーマンが本当に動いた時には、やはり非常に感動した」。研究者になって今年で10年あまりになるが、リーマンの開発の成功が一番の喜びと振り返る。
しかし、リーマンの開発は容易ではなかった。開発には3年の年月を要したが、最初は意見がまとまらず、本格的に着手できるまでに約1年かかったという。「何かと苦労もあったが、最終的には互いを信頼し、研究者仲間が責任を持って、一つの物事を達成していくことができて良かった。3チームの力が合わさったからこそ、リーマンは動いたと思う」。向井さんは、研究者同士のチームワークが、従来は無理だった全身の力を駆使して力仕事を行うロボットを実現するという世界初の快挙を生んだと胸を張る。
福祉関係者らの注目も高まり、リーマンの見学が相次いでいるといい、例えば、自分では動きにくい高齢者の場合、「介護の場面で他人に体を運んでもらうことには気が引けたりするが、介護ロボットのリーマンなら気兼ねせず運んでもらえる」といった感想が寄せられているという。こうした関係者の期待の大きさを受け止め、向井さんは「リーマンの実用化に向け、介護や福祉など様々な現場の環境に対して適切に振る舞うことが可能となるよう、ロボットに知性をもたらすセンサーを作りたい」と話している。
( 2006年09月27日 13:30 キャリアブレイン )
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